砂糖の害④(女性にも、男性にも有害な砂糖)

甘いものを胃に入れた直後は数分間、胃の動きが弱くなる、もしくは 完全に停止するうえに、 大量の砂糖が胃の中で消化できるようになるまでには1時間以上かかります。 1時間で消化できるのではありません。消化できるレベルに薄められるまでに、1時間以上かかるのです。  こんな状態で暴飲暴食したらどうなるか。  胃の中のものがいつまでも腸に進まず停滞するわけですから、その食べ物の重みで胃が下がってきてしまうのです。 しかも砂糖はカルシウムを奪いますから、そのせいで胃腸の筋力まで弱くなっています。  すると胃だけでなく、「内臓全体が」たれ下がってきます。 言葉が悪いんですが、いわゆる中年デブというのがありますね。あれは単におなかのまわりに脂肪がたまってるだけじゃないのです。 このように、甘いものが大きな原因となって内蔵に異常が起きているサインである場合があります。 体型がみっともないだけなら、異性にモテなくなるだけなので被害も少なくてすむのですが、  こうなってくると手足は冷える、疲れやすくなる、スタミナはなくなる、水もたくさん飲めなくなるのですから、いかに砂糖の害は恐ろしいかということです。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 囗◆囗  ◆囗◆ 女性必見の砂糖の害 囗◆囗  ―――――――――――――――――――――――――――――――――――  ちなみにバイ菌は糖分の多い血液が大好き。  虫の多い季節になってきましたが、虫さされのあとをポリポリ引っ掻(か)いていると真っ赤になってしまう人がいます。  これは砂糖ばかりとっている人によく起きます。虫さされを掻いたところから細菌が侵入して、炎症を起こしているのです。ひどいと化膿することもあります。 また甘党の人にアトピーが多かったり、水虫も砂糖をとるとひどくなってくるといいますが、同じことです。  このように甘いものは皮膚を汚してしまいますから、これからの季節、女性は特に気をつけてほしいと思います。    ◇    ◇    ◇ そうそう、女性のかたにはもうひとつ、より重要なことを言っておかないといけないのでした。  脳性小児マヒも、妊婦の甘いもの好きと関係があるということです。  このまえお話ししたように、砂糖をとると体内のカルシウムが不足します。  ということは胎児の骨が弱くなるということですが、  頭がい骨 だって 骨なのです。  頭がい骨が弱い胎児は、産道を通るとき、その圧力に耐えられずにつぶれてしまい、  その結果、脳が損傷を受けて脳性小児マヒになることがあります。 そうなれば砂糖のせいで一家そろって不幸のどん底に落ちなければなりません。 できれば妊娠前からじょじょに白砂糖を減らしていき、甘いものをそれほどつままなくても平気になってから妊娠するべきだ、と甲田光雄先生はおっしゃっています。