砂糖の害③(ビタミンも奪う砂糖ビタミンも奪う砂糖)

白砂糖は体からカルシウムを奪う。 これがいかに恐ろしいことか、きのうまで述べてきましたが、  今日は白砂糖が奪うもうひとつのもの、  ビタミン について説明します。 砂糖を体に入れると、それをエネルギーとして利用するときにビタミンB1が必要になります。 だから甘いものを食べ過ぎているとビタミンB1がどんどん不足していきます。 そして体からビタミンB1がすっかりなくなり、糖分を分解できなくなると、 本来、消化されて単糖類(たんとうるい)になるべきところが、焦性(しょうせい)ブドウ糖や、乳酸となって体の中にとどまるようになります。  こうなってくると、このまえお話ししたように体が酸性になってくるんです。体は、なんとかして元どおり弱アルカリに戻そうとするのですが、ここでカルシウムが使われる。 これはお話ししましたが、 使われるのはカルシウムだけではありません。  ビタミンも動員されているんです。 食後眠くなる人は、食べ過ぎのほかに、「甘いものを食べ過ぎていないか」 をチェックしなければなりません。  なにしろ体を正常に機能させるための材料が足りないんですから眠くなるのは当然ですし、  それどころか肩こり、全身倦怠感(けんたいかん)に苦しめられることになります。  食後このような症状に思い当たる人は、将来大病をわずらう前に、体からの警告を真摯(しんし)に受け止め、今の食生活を改めていかなければならないでしょう。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 囗◆囗  ◆囗◆ 砂糖は胃腸病も引き起こす 囗◆囗  ―――――――――――――――――――――――――――――――――――  ちなみに私が胃腸病(クローン病)になったのも砂糖がおおいに関係していたと思われます。  というのは、砂糖の過食によって胃腸病にもなることが分かっているからです。 砂糖をとると、胃の動きが止まっちゃうんですよ。 例えば、20%のブドウ糖溶液があります。  これを1分間に5ミリリットルずつ、3分間続けて飲むと、胃はどんな反応をするかというと、  個人差によってばらつきがありますが最低でも3分間、 敏感な人になると7分から10数分間にわたって胃腸の動きが弱くなります。敏感な人のなかには、5分間、完全に停止してしまう人もいます。  これを「糖反射」といいます。 この糖反射が起きるのは、  ○ 胃腸の浸透圧5.4%と同じ濃度か、それ以上の糖液が  ○ 胃の中に15ミリリットル以上入ってきたとき です。  ようするに、ジュースをひと口飲めば胃は止まる、ということですね。 さらに、濃度の高い糖液は胃腸内で消化できるレベルに薄められるまでに、1時間以上かかります。 ということは、甘いものを食べたり飲んだりした直後に食事をとるのは、胃が眠っているところに食べものを詰め込むようなもの。すぐに消化活動に入ることができないので、これが原因で胃下垂になります。  それから消化に異常に長い時間がかかるようになるので胃酸過多にもなるわけです。 いやぁ~、砂糖って、ほんっとに、おそろしいですね!